ショパン ピアノコンチェルト1番 1楽章 ~3~

アレンジ ピアノコンチェルト

アレンジでは聞こえ方を最重要視しながら進めています。例えば、トッティ。楽譜には「TUTTI 」とも書かれ、オーケストラ全員が盛り上げて演奏する部分です。オーケストラ全員分のエネルギーを1人で再現するため、相当大きな音が響き渡るようなアレンジにしなければなりません。1人オルガンは、指10本と足2本を入れて、1度に12の音が出せます。ここで重要なことが、聞こえ方。オーケストラでは、それぞれの楽器があり、音の高さや演奏している場所、大きさや音色などは一人一人違いますが、オルガンでは、一度にたくさんの音が同じスピーカーから出てきます。12もの音が密集していると、一つずつの音はピックアップしづらいです。オルガンアレンジでは、オーケストラの全部の音を要約して、高音・中音・低音に分けます。高音は右手、中音は左手、低音は足で演奏をし、右手は2〜3音へ集約、左手は3〜4音へ集約、低音は足1音へ集約します。たくさんの音を出そうとして右と左それぞれ4音以上ずつ出すと、密集しすぎて逆に聞こえづらいアレンジになってしまうので、美しく聞こえる音を選抜し、どの指で弾くかを決めて、聞こえ方をチェックします。この作業を楽しく感じられれば、もうアレンジャーです。センスがあれば聞いてくれる人が喜んでくれます。美しく聞こえるようなアレンジを目指して日々進めていきます。

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